井上真琴(2004)『図書館に訊け!』筑摩書房

井上真琴(2004)『図書館に訊け!』筑摩書房を読んだ。

本書は,図書館のハウツー本である。印象に残った部分は,第2章第4節だった。著者は,「形式面からだけでも,ある程度『よい本』と『よくない本』の違いを吟味できる」ポイントとして,図書の形態(頁数と大きさ),目次構成,索引・文献目録の充実度,初出の掲載誌のレベル,注の付け方,図表の典拠や充実度,出版年・改版改訂の頻度,付録や新機軸(特に復刻本の場合),著者の信頼度及び出版社の実績・編集者の実力等を挙げた。勤勉を求めて怠惰に行き着くこともある。

  • 勤勉:図書館へ行って「質」の高い情報を得ようとすること
  • 怠惰:情報の「質」を出版社及び図書館に一定程度保証してもらうこと