全宅ツイ(2019)『稼げる会社が分かる!不動産就活2.0』ベストセラーズ
全宅ツイ(2019)『稼げる会社が分かる!不動産就活2.0』ベストセラーズを読んだ。「不動産業を死亡する学生・社会人が事前に知っておいて得する不動産業界の全体像」について書かれている。
新卒の時にどの会社に入社するかで不動産キャリアの8割は決まって、どの部署に行くかで残りの2割が決まる。今日、地所の入社式に立っている青年と、エブイルお花茶屋支店に迎えられた若者の不動産人生が逆転する可能性は宝くじに当たる確率より低い。
— かずお君 (@kazuo57) 2018年4月1日
どの業界にも資本関係や事業目的などに基づく確固たる序列があって,不動産業界は,財閥系不動産会社(三菱地所,三井不動産,住友不動産,東京建物,安田不動産),不動産ファンド(ケネディクス,DAインベストメンツ,PAG),大手ビル賃貸業(ダイビル,世界貿易センタービルディング,平和不動産,野村不動産),信託銀行不動産仲介部門(三菱UFJ信託銀行,みずほ信託銀行,三井住友信託銀行,SMBC信託銀行),外資系不動産サービス(ジョーンズラングラサール,CBRE,クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド,サヴィルズ・ジャパン),大手法人向け仲介会社(三井不動産リアルティ,住友不動産販売,東急リバブル),電鉄系・独立系デベロッパー(タカラレーベン,コスモスイニシア,東急不動産,穴吹工務店),不動産鑑定士(日本不動産研究所,大和不動産鑑定,谷澤総合鑑定所),戸建販売会社(オープンハウス,飯田産業,タマホーム),オフィスビル仲介(三鬼商事,三幸エステート,ビルディング企画),プロパティ&ビルマネージメント(東急コミュニティー,合人社計画研究所,三井不動産ビルマネジメント),住宅賃貸仲介(エイブル,アパマンショップ,リーシング),土地有効活用(レオパレス21,大東建託),地場不動産,もしもし営業,無免許ブローカーとなっている。ただし,上位ほど入社できる確率が低いため,新卒カードでの狙い目は,安田不動産,世界貿易センタービルディング,ダイビル,三菱地所リアルエステートサービス,東急リバブル,三井不動産リアルティ,ジョーンズラングラサール,郵船不動産,隠れた優良企業は,トーセイ,CRE,ケネディクス,日本GLP,オリックス,東洋プロパティ,東和不動産,平和不動産,荒井商店,サッポロ不動産となる。
また,42社の「給与」,「成長環境」,「ワークライフバランス」,「法令順守意識」及び「職場の雰囲気」のレーダーチャート,「女性の働きやすさ」と「入社難易度」の横棒グラフは参考になる。
君らん中にはこれまでぱっとせんかったやつもおるやろう。ぱっとせん家に生まれてぱっとせん高校や大学入って。それが不動産業界で成功したら全部チャラや。人種,信条,性別,社会的身分又は門地関係なしに儲けたやつが偉い。最後の一発逆転のチャンスが君等の目の前にあるんや。
あとがきの一言が重い。