2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

養老孟司(1986)『形を読む-生物の形態をめぐって』培風館

養老孟司(1986)『形を読む-生物の形態をめぐって』培風館を読んだ。 情報の伝達という面から、自然科学で起こる最大の課題は、じつは情報の受け手が、馬鹿だったらどうするか、というものである。相手が馬鹿だと、本来伝達可能であるはずの情報が、伝達不能…

丘浅次郎(1904)『進化論講話』開成館

丘浅次郎(1904)『進化論講話』開成館を読んだ。 人間には筋肉の発達に種々の相違がある通りに、知力の発達にも数等の段階があって、万人決して一様ではない。角力取りが軽そうに差し上げる石を、われわれが容易に持ち得ぬ如く、またわれわれの用いる鉄亜鈴を…