瀧本哲史(2016)『ミライの授業』講談社
本書は,偉人伝である。偉人は,登場順に,アイザック・ニュートン(1642~1727),フランシス・ベーコン(1561~1626),ヘンリー・フォード(1863~1947),フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910),高木兼寛(1849~1920),森鷗外(1862~1922),コペルニクス(1473~1543),クリストファー・コロンブス(1451~1506),大村智(1935~),ビル・ゲイツ(1955~),トーマス・エジソン(1847~1931),嘉納治五郎(1860~1938),ベアテ・シロタ・ゴードン(1923~2012),ココ・シャネル(1883~1971),伊能忠敬(1745~1818),マーガレット・サッチャー(1925~2013),グレゴール・メンデル(1822~1884),J・K・ローリング(1965~)及び緒方貞子(1927~)だった。また,形式は,著者が,14歳に対して,偉人の逸話を基に,講義「未来を作る5つの法則」を届けるものとなっている。
人選及び構成が見事で,著者の意見に嫌味を感じなかった。
- 松尾豊(2015)『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』KADOKAWA
- ダン・アリエリー(2008)『予想どおりに不合理-行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』熊谷淳子訳,早川書房
- 上田渉(2010)『勉強革命!「音読」と「なぜ」と「納得」が勉強力とビジネス力をアップさせる』マガジンハウス
- ダレル・ハフ(1968)『統計でウソをつく法-数式を使わない統計学入門』高木秀玄訳,講談社
- 真野俊樹(2012)『入門医療政策-誰が決めるか,何を目指すのか』中央公論新社
- ベンジャミン・フランクリン(1957)『フランクリン自伝』松本慎一・西川正身訳,岩波書店
- 福沢諭吉(2010)『福翁自伝』土橋俊一校訂校注,講談社
- 江副浩正(2007)『リクルートのDNA-起業家精神とは何か』角川書店
- 山中伸弥・益川俊英(2011)『「大発見」の思考法-iPS細胞VS素粒子』文藝春秋
- ジェームス・C・コリンズ,ジェリー・ポラス(1995)『ビジョナリー・カンパニー-時代を超える生存の原則』山岡洋一訳,日経BP社
- ベアテ・シロタ・ゴードン(1995)『1945年のクリスマス-日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』平岡磨紀子訳,柏書房
- 内田貴(2011)『民法改正-契約のルールが百年ぶりに変わる』筑摩書房
- マイケル・ルイス(2013)『マネー・ボール完全版』中山宥訳,早川書房
- 瀧本哲史(2012)『武器としての交渉思考』講談社
- J・K・ローリング(1999)『ハリー・ポッターと賢者の石』松岡佑子訳,静山社
- ジェフ・ベゾス,ラリー・ペイジ,ジェリー・ヤン,ディック・コストロ,ジャック・マー,シェリル・サンドバーグ,イーロン・マスク,サルマン・カーン,トム・ハンクス,メリル・ストリープ,マーティン・スコセッシ,チャールズ・マンガー(2015)『巨大な夢をかなえる方法-世界を変えた12人の卒業式スピーチ』佐藤智恵訳,文藝春秋
- ピーター・ティール,ブレイク・マスターズ(2014)『ゼロ・トゥ・ワン-君はゼロから何を生み出せるか』関美和訳,NHK出版
- アシュリー・バンス(2015)『イーロン・マスク 未来を創る男』斎藤栄一郎訳,講談社
- 吉野源三郎(1982)『君たちはどう生きるか』岩波書店