渡辺健介(2007)『世界一やさしい問題解決の授業』ダイヤモンド社

渡辺健介(2007)『世界一やさしい問題解決の授業』ダイヤモンド社を読んだ。

本書は,問題解決の思考法を紹介している。著者は,第1章で,問題解決を,現状を正確に理解し,問題の原因を見極め,効果的な打ち手まで考え抜き,実行することと定義している。しかし,第2章を読むと,問題の原因を見極めることから始まっている。つまり,本書は,現状を正確に理解することについて,書かれていない。問題解決の思考法を紹介していない。現状を正確に理解していない場合,「問題」の原因を見極め,効果的な打ち手まで考え抜き,実行したときでも,本当の問題が解決するとは限らない。