山口揚平(2017)『新しい時代のお金の教科書』筑摩書房

山口揚平(2017)『新しい時代のお金の教科書』筑摩書房を読まなかった。

目次をみると,著者は簡単なことを難しく書く人間だと感じたため,読まなかった。

例えば,目次をみると,第2章は,第1節が「通貨の価値を決めるのは信用と汎用」,第2節が「信用とは何か?」及び第3節が「汎用とは何か?」となっている。第4節は,小節が,「信用の外部化における貨幣の質的変化」及び「信用の範囲の拡大における貨幣の量的変化」となっている。第5節は,タイトルが「お金の持つ4つの要素」,小節が「取引が成立しづらい-適合コスト」,「貨幣が安定しづらい-信用管理コスト」,「価値の合意が困難-コミュニケーションコスト」及び「物語とつながりが切れる-文脈毀損コスト」となっている。また,第3章は,第1節が「お金の変遷と4つの変化」,第2節が「国家から個人へ-個人がお金を発行する時代へ」,第3節が「空間から時間へ-インターネットと双璧なす革新技術」,第4節が「モノからコトへ-人はもはや物を求めていない」及び第5節が「タテからヨコへ-究極のネットワーク社会の到来」となっている。さらに,第4章第1節は,タイトルが「お金の進化の行き着く先,3つの方向性」,小節が「時間主義経済」,「記帳主義経済」及び「信用主義経済」となっている。

著者が何をしたいのかは分かった。コンサルティングファームが行うロジカルシンキングの猿真似だろう。しかし,著者が何を言いたいのかは分からなかった。