和仁達也(2015)『<特別版>年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの対話術』かんき出版

和仁達也(2015)『<特別版>年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの対話術』かんき出版を読んだ。

本書の5つのキーコンセプト

  1. 社長にとっての理想のコンサルタント像とは,「先生型」コンサルタントではなく,「パートナー型」コンサルタント
  2. 「パートナー型」コンサルタントの役割は,社長のビジョン構築のお手伝いをすることと,盲点に気づかせること。
  3. コンサルタントがすべき最大の仕事は,社長のお困りごとにフォーカスすること。本当のお困りごとは何かを突き止め,クライアントと共有し,一緒に解決していくこと。本書が伝える対話術の最終目的も,この点にある。
  4. そのためには,「何をしゃべり,何を聞くか」よりも「安全・安心・ポジティブな場作り」のほうが優先される。
  5. コンサルタントとしての「あり方」次第で,報酬は大きく変わる。

和仁のセミナー準備7つのステップ

  1. まず一通りテキスト原稿を作る。それもセミナー開催を決めたら,すぐに短時間であってもセミナーネタのメモを書き出す。つまり,着手のタイミングをなるべく早くし,構想期間を最大化する。
  2. テキストが8割方仕上がったら,全体を通して1人でリハーサルして録音する。
  3. その音声を聞き直して,内容と配布資料に改善を加える。(この自分の声を聞く作業が最初のうちはかなりツライ。あまりにショボイので…)
  4. 右記の2と3を2回繰り返した上で,パートナーに内容をチェックしてもらい,「このコンテンツをより印象的に伝えるための見せ方の工夫や,ふさわしい事例は何か?」などについてブレーンストーミングして,ブラッシュアップする。
  5. 配布資料を作り直して,最終リハーサルをし,録音する。
  6. セミナー当日まで,移動中に音声を繰り返し聞き,言葉がスラスラ口から出て来るまで,流れを頭に叩き込む。
  7. セミナー本番も録音して,帰りの新幹線内で聞き流し,「よりわかりやすい事例や伝え方はないか?」「伝える順番を入れ替える必要はないか?」など,さらなる改善点をチェックする。

こういうのでいいんだよこういうので。